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磯崎新の「都庁」 [読書:建築]

磯崎新の「都庁」.jpg磯崎新の「都庁」:磯崎新、文藝春秋、¥2190
東京都庁コンペの舞台裏を明らかにしたノンフィクション。とは言え、もう23年前の出来事である。磯崎や丹下の学生時代のエピソードにいたっては50~60年前の話もある。それが関係者への綿密な取材と作者の想像力で、つい先日のことのような臨場感。スタッフとして登場する当時の登場人物たちも、現在の建築界を代表する錚々たるメンバーで、彼らの若き日々の苦労譚としても楽しめる。都庁のファサードのモチーフは丹下が言っていた「コンピュータのICチップ」ではなく、スタッフが見つけた江戸時代の住宅の格子天井のパターンだった、というのは初耳でした。☆☆☆☆
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そうだ!建築をやろう [読書:建築]

そうだ!建築をやろう.jpgそうだ!建築をやろう:竹山実、彰国社、¥1850
ポストモダン全盛の頃は一世を風靡するかと思われた建築家竹山実の若き日々を書いた自叙伝。早稲田からフルブライトでハーバードに行き、そのまま留学が終了しても帰国せずに北欧でヨン・ウッツォン(シドニーオペラハウスの設計者)やヤコブセンの事務所で働いたエピソードが綴られる。驚くのは、本人はもう70を超えているはずだが、そこここに描かれるおそよ40~50年前の臨場感のある会話。本書でも書かれているが、文学と建築どちらを取るか悩んだ、、、とあるので都合のいいフィクションが混じっている可能性は大(ニューヨークでイサムノグチと女優のローレン・バコールの家の裏庭を造っていたら、履いていたズボンを著者がペンキで汚してしまい、バコールの亡夫(ハンフリー・ボガード!!)のジーンズをもらった、とか)。タイトルはもう少し考えましょう。☆☆☆
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