検討案 [architecture]
背景が生活感あふれているのはご容赦ください。
狭小敷地で建蔽率40%、容積80%なので共通条件として容積に算入されないよう半地下を1フロア、地上2フロアの3層構成が標準です。コストスタディまでしていなかったので、まずは鉄筋コンクリート造でつくるつもりでした。
最初に考えたA案。最大効率を考えて階段室を外に出した案。地下1階が子供室、1Fが主寝室+水廻り、2Fがリビング/ダイニング。B1~1Fは高さを抑えて、2Fは斜線ぎりぎりまで立ち上げて天井高さ4mに。
スキップフロアのB案。2Fにリビングを上げると、グラウンドレベルの庭との連続性が無くなるのがもったいなく、1Fをリビングにした案。これが意見を聞いた人たちの中では一番受けがよかったけど、奥さん曰く「キッチンとリビングが半階ずれてるなんてヤダ!」とのことであえなく却下。
とはいえA案はやはりいまいちつまらないので、階構成はA案のままで階段を鉄砲階段にして吹き抜け状にすることで非住宅スケールを導入できないか考えたC案。リビングで「お~いご飯!」と叫べば、地下の子供部屋に届く感じ。
基本この路線で行くことに。
掘削工事 [architecture]
工事の様子を少し詳しく。解体後の空き地状態から掘削完了までわずか1週間。意外と早いです。
解体 [architecture]
今月から東京郊外某所にて、老朽化した自宅を建替えることになりました。
2007年4月1日。最後の雄姿。
2007年4月3日。解体2日目にて早くもドリフのセット状態に。
2007年4月6日。わずか5日で更地。。。。。。。。。。。
あっけないもんですなぁ。。
小樽雑感 [architecture]
小樽くんだりまで来て、ホテルに篭っているのももったいないので普通に観光。
小樽って、ロシアの匂いがする街ですね。
道幅と建物高さの比率が日本の街のそれではないことと、レトロな石造りの建物が多いことが
原因でしょうか。
南側に山を背負って北側に開かれた街であることも、なんとなく「陰」の雰囲気つくりに一役買っ
てる(?)のか。
ちょっと不思議な空気の街ですね。
小樽運河は、倉敷思い出しました。以上。
で、ヒルトンのある「ウイングベイ小樽」。
小樽市の人口は知りませんが、ちょっと身の丈にあわない充実した施設構成です。
建物も、ジャーディ調でなかなかよく出来てる。(と思ったら本当にジャーディでした)
渡辺淳一文学館:安藤忠雄 [architecture]
安藤忠雄の消化試合久しぶりに見ました。
まず展示がひどい。渡辺淳一には全く興味がありませんが、渡辺淳一が原作2時間ドラマの
主演女優と撮ったスナップ写真(しかも普通の35mmで撮った)を金払ってみたい人なんて
いるんですか。
そういうちまちました展示品とあいまって空間も非常にちまちましてます。
いつもの領域を規定する壁も中途半端な高さですぐ隣のビルの汚い壁が半分以上見えてる。
公園に隣接した、川辺の立地というコンテクストも全く活かされていません。
どうしちゃったの???
雑誌に全く載っていない理由だけは十分にわかりました。
札幌ドーム:原広司+竹中工務店+大成建設 [architecture]
札幌ドーム 2002
原 広司+竹中工務店+大成建設
地下鉄の駅から歩いていくと突然どーんとでて来る。
市街地にありながら背景は大自然のみ。ギザのピラミッドを思い出しました。
このスケールの造形を鑑賞するにはよく考えられた敷地です。
建築もモノリシックで、素材を味わう感じ。だけど単調な中にも随所にアクセントが
利いていておもわず写真を撮りたくなる建物です。
ドームって中に入ると、たいがいどこ見ていいか分からないものが多いですが、
ここでも視線をとめるアクセントが上手に作ってある。しかもそれを展望台とす
るところが慧眼です。
さらに床も椅子も天井も真っ黒。アクセントを活かすと共に、もうひとつ貢献。
京都駅で原さんって照明の本質がわかってるなぁと思いましたが、ここでも
再認識。本当に「暗さ」をつくるのがうまい人です。
それにしても、原さんは自分の刻印を刻むのが本当にうまい!
ブラック スライド マントラ [architecture]
イサム・ノグチのすべり台アート。アメリカに同じデザインのホワイトがあります。
これを設置するために、大通り公園を貫通していた道路を1本つぶして、広い
スペースを確保したのだとか。
磨いた黒花崗岩の鈍い光がなんとも艶っぽいです。
せっかくだから滑らせてもらおうと思いましたが、「冬期使用禁止」でした。
中村記念病院:竹山実 [architecture]
中村記念病院 1980
札幌市中央区南1条西14丁目
設計:竹山実
アルミパネルの使い方、低層部の自由曲線はもろリチャード・マイヤーです。。
Atelier Indigo:竹山実 [architecture]
Atelier Indigo 1977
札幌市中央区南4条西18丁目2-22
設計:竹山実
札幌が生んだ往年のスター建築家竹山実の出世作。
ちょっと前までは劇場として利用されていたようです。今はデザイン事務所?
が入っていました。
(まだ劇場の時の客席が中に積んでありました)
屋上のオブジェが色々形を変えるという時代を感じる仕掛けがあります。
本当に小さい建物ですが、斜線・曲面・キューブを組み合わせた独特の造形センス、
白い雪の中で際立つ黒い羽目板の素材感は素晴らしいの一言です。