磯崎新の「都庁」 [読書:建築]
磯崎新の「都庁」:磯崎新、文藝春秋、¥2190
東京都庁コンペの舞台裏を明らかにしたノンフィクション。とは言え、もう23年前の出来事である。磯崎や丹下の学生時代のエピソードにいたっては50~60年前の話もある。それが関係者への綿密な取材と作者の想像力で、つい先日のことのような臨場感。スタッフとして登場する当時の登場人物たちも、現在の建築界を代表する錚々たるメンバーで、彼らの若き日々の苦労譚としても楽しめる。都庁のファサードのモチーフは丹下が言っていた「コンピュータのICチップ」ではなく、スタッフが見つけた江戸時代の住宅の格子天井のパターンだった、というのは初耳でした。☆☆☆☆
東京都庁コンペの舞台裏を明らかにしたノンフィクション。とは言え、もう23年前の出来事である。磯崎や丹下の学生時代のエピソードにいたっては50~60年前の話もある。それが関係者への綿密な取材と作者の想像力で、つい先日のことのような臨場感。スタッフとして登場する当時の登場人物たちも、現在の建築界を代表する錚々たるメンバーで、彼らの若き日々の苦労譚としても楽しめる。都庁のファサードのモチーフは丹下が言っていた「コンピュータのICチップ」ではなく、スタッフが見つけた江戸時代の住宅の格子天井のパターンだった、というのは初耳でした。☆☆☆☆
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